デザイナーのキャリアについて自分自身の職歴から考えてみた

もうちょいで来日8年目を迎える在日台湾人デザイナーのヨウソウシです。今日は自分自身の職歴からデザイナーのキャリアについて、自分なりの考えを述べてみたいと思います。

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目次

今までの職歴

デザイン専門学校→制作会社→通販会社→ITベンチャー

ざっくりの流れはこんな感じです。非常に流れがよく、DTP→WEB→アプリという媒体違いで携わっていって、徐々に世の中のデバイストレンドに合わせていく感じがします(笑)。

それぞれの段階で何をやってきたか

デザイン専門学校

・2年制専門学校のグラフィックデザイン科
・基本知識(歴史、広告、DTP、WEBなどなど)を勉強
・ソフト(adobe系)の操作方法を勉強
・課題ごとで一通り違う種類のデザインをやった(広告、WEB、パッケージ、エディトリアルなど)

所感:とても残念な話ですが、学校で学んだ知識やスキルは、現場で求められるのごく僅か一部だけです。学校はとりあえず基本のきを勉強しておく段階です。

在学中にもう一つのやることは、デザイン業界を知ることです。「デザイン」は色々な分野があり、それぞれの仕事も違います。学校にいるうちに業界を知り、自分のやりたいことを見つけるのです。そして自分のキャリアプランを立て、就職活動をします。

制作会社

・素材探し
・画像切り抜き
・DTP版下修正、入稿
・新規デザイン提案

所感:DTPデザインがメインの制作会社で、紙媒体の制作スキルや印刷関連知識がしっかり身につけました。

最初はデザイナーアシスタントとして働いて、素材探しや画像切り抜き作業がメインでした。徐々に版下修正も任されますが、よく「考えないとただのオペレーターだよ」と先輩に突っ込まれました(笑)。

がっつりスキルアップのできる段階でした。

通販会社

・コーディング(HTML/CSS)(独学)
・マーケティング
・企画
・ブランディング

所感:WEB制作は実務経験ゼロの状態でしたが、デザイン思考は同じなので、WEB関連知識を独学しながら簡単なコーディングスキルを身につけました。

デザインそのものはゴールではなく、商品を売ることはゴールなのでクオリティーは求めません。自分がこだわりを持ってしっかりいいものを作っていく意識がないと、デザイナーとしての成長が厳しいです。

逆に数字面がたくさん触れて、マーケティングの基本の概念が把握しました。

ITベンチャー

・デザイン全般(紙、WEB、アプリUI)
・UIUX(独学)
・アートディレクション
・マネジメント
・WBS、進捗管理

所感:まだまだ発展中のベンチャー企業かつデザインメンバー少ないため、ディレクションやマネジメントの面が携われるようになりました。一方、スキルの成長が伸び悩むところです。

理想なキャリア

会社の属性で大きく2種類で分けると:

・制作会社(クライアントワーク)
・事業会社

順番としては制作会社→事業会社で無難でしょう。

まずは制作会社でスキルアップしておこう

どのようなキャリアプランだとしても、新卒で制作会社に入ってしっかりスキルアップするのは、王道ではないかと。(ある程度の残業はあると思いますが、乗り越えれば次は必ず楽になります)

制作会社は「デザイン」そのものが商品です。しっかりいい「デザイン」を作れるようになれば、それを自分の武器として次はどんな会社でも活躍できると思います。

ここざっくり「デザイン」を言っていますが、細かく分けると紙媒体、WEB、アプリなど色々あります。どれを選んでもデザインセンスやスキルは身につけると思いますが、媒体それぞれ特性があり、関連のノウハウも学習できます。世の流れで見ると、UIUX・アプリ系の制作会社はいいチョイスではないかと。

好きなことを見つけよう

ある程度スキルを身につけたら、より好きなこと・好きな働き方を見つけて良いでしょう。

同じデザインだとしても、人によって好き嫌いも分けると思います。クライアントワークが好きで、クライアントによって違う業種のデザインが作れる!という人と、一つだけの会社のサービスを作り上げていきたい!という人もいますね。

もしくは、毎日パソコンの前に座って、ひたすらデザイン制作だけしたい人もいれば、企画・考案の上流工程から携わって、大きいプロジェクトを推進していきたいPM的な人もいますね。

また、制作会社にて色々な業種を触れることも可能で、その中に自分の興味のある業種のデザインをやりたい!とかも見つかるはずです。そうするとその業界の会社に行けばいいし。

自分自身の相性や、やりたいことなどによって自分なりのキャリアプランが考えられるかと思います。

まとめ

個人的には最初のスキルアップは非常に大事ではないかと考えています。逆にある程度のスキルがないと、次の転職(デザイナーとして)などは少々不利かと。違う媒体のデザインを挑戦してみたいとか、リーダー候補・ディレクター候補など、ある程度のスキルは求められています。

「制作会社でないとスキルが伸びれないの?」ということではなく、伸びたいなら制作会社は絶好の環境だと思います。クライアントワークのため、色々な業種のデザイン制作ができ、スキルの幅も広げますし、デザインの引き出しも同じスタイルに限られません。

悩んでいたら、とりあえず制作会社は無難な選択でしょう。

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