デザイナーはもちろんのこと、デザイン職以外も写真素材を探す・使うという場面がたくさんあると思います。(営業資料・社内資料の作成など)
本ブログは前回オススメの写真素材サイトを紹介しました。
今回はこれらの写真素材サイトからどうすればぴったりな素材が早く見つかるのか、または素材探しの際に注意しないといけないことを紹介します。
はじめに
レンポジとは?
受託会社での新人デザイナーのあるある、最初任される仕事は「レンポジで素材を探す」ことだと思います。
そもそも「レンポジ」って、何なんでしょう?
《「レンタルポジ」の略》「ストックフォト」に同じ。陽画(ポジ)を貸し出していた頃の名称。
引用:コトバンク
レンポジとは、写真素材サイトのことで覚えてもらえれば大丈夫です。
ここで注意しないといけないのは、無料で提供している素材サイトもあれば、有料のサイトもあります。わからない場合は、写真をダウンロードする前に必ず著作権をチェックしておいてください。
※基本、デザイン受託会社は社内アカウントの持っているレンポジサイトがあって、そこで探して問題なければそのまま購入という流れになるので一からレンポジサイトを探す必要がないと思います。
写真素材の探すコツ・注意点
写真素材探しは地味な作業です。一日かけて探したときもあります。この作業時間をいかに短くして作業効率を上げるのか、写真素材探しのコツと注意点をまとめましたのでチェックしてみてください。
以下は「夏祭りイベントポスター」のデザイン制作を例としてamanaimagesという写真素材サイトで素材を探す方法・考え方をまとめます。
キーワードの選定
まずは最初の大前提として、どのような写真を探したいのか、頭の中にふわっとしたビジュアルを想像してください。構図、配色、雰囲気、写真に出る人数(性別、年齢、顔の表情なども)一回ざっくり考えてみてください。
頭の中に何となく、ふわっとしたビジュアルがあってから、そのビジュアルに当てはまるキーワードを洗い出します。
例えば浴衣を着ている若い女性が祭りっぽいの所にいるという写真を探したい場合は(具体的な写真あったほうが説明しやすいので↓以下の写真を例とします)
このような写真探したい場合は考えられるキーワードをどんどん洗い出してみましょう。
女性、祭り、縁日、浴衣、阿波踊り、夏、花火大会などなど。1つのキーワードでこだわる必要ないので、どんどん関連のあるキーワードで試して探すのはいいと思います。
また、上記のような写真はどのような場面なのか、正解は1つではないのでいろんな可能性を考えてみましょう。例えば、「友人と一緒に祭りに行く女性」の場合は「祭り」というキーワードが考えられるし、「花火大会デートしているカップル」もあり得るので「花火大会」というキーワードも考えられます。
もっとざっくりな例でいうと、「笑っているサラリーマン」を探したい場合、「笑う」「サラリーマン」というキーワードはまず考えられます。
が、なぜ笑っているの?どのような場面で笑っているの?という観点で考えると、「成功」「ガッツポーズ」「昇進」「契約」「金曜日」「有給」「給料日」などいろんなキーワードも考えられます。
いろんなキーワードからアプローチし、ぴったりな素材も見つかりやすくなります。
先入観が大事
先入観というのは、「ぽい」ことです。
こちらの写真を見ると、「夏っぽい」「家族っぽい」「祭りに行くっぽい」など感じられるので、「夏祭りイベントポスター」の素材として使用するのは良いでしょう。
写真を見て、「これは●●っぽいの写真だ!」という先入観がとても大事です。「●●っぽい」ことが自分が探している場面と合っていればぴったりな写真素材になります。
逆のこともあります。例えば祭りといえば、「甚平」「花火」なども考えられますが、下記の写真も同じキーワードで当てはまります。
ですが、この写真では「甚平着て祭りで花火見に行くっぽい」というより、「実家の庭で線香花火をしているっぽい」なので、「夏祭りイベントポスター」の素材として不適切でしょう。
季節性は要注意
今回のテーマは「夏祭りイベントポスター」なので、季節は夏です。
例えばこのポスターの中に1つのコンテンツとして、「電子マネーで支払うと抽選会参加できる!」という内容で、ぴったりな写真素材が必要とします。
「キャッシュレス」をキーワードで検索してみると
一旦屋外や室内と外国人などのところを無視して、左のほうは「夏っぽい」写真で、右のほうは「冬っぽい」写真です。右の写真を「夏祭りイベントポスター」の中に入れると違和感満載です。
あなたは今作ろうとしている制作物は、どのような季節のものか再度確認し、写真素材も最低限それに合わせるようにしましょう。
トリミング・切り抜き意識
最後に注意しないといけないのは、その写真素材はどういう風に使うのかを考慮しておきましょう。トリミングや切り抜きなどの処理を行う前提で、この素材がいいのか判断しましょう。
「この素材だと切り抜きしにくい、、」「この素材の人物が一部切れているのでトリミングしにくい、、」など、この素材をどういう風に使うのは先にイメージしておくと、無駄な作業も無くなります。
まとめ
これらの観点で写真素材を探すと、効率も上がり、ぴったりな素材が見つかりやすくなります。キーワードを出来るだけ多く洗い出して、色々試してみるのは大事です。もちろん素材サイト自身ぴったりな素材がないのもあるので、素材サイトいくつかで探すのもありです。
見つかった素材をダウンロードする前、再度素材が適切なのか「先入観」「季節性」「後処理」で判断・チェックしましょう。不適切な素材は早い段階で除いてどんどん次の素材を探しましょう。